2010年04月25日

うだうだ(中村天風・宗教・哲学等)

天風さんの書籍3冊を読み終わる。

成功の実現・・・、ちょっと1万円は高いかな?でも不満はない。
廉価で買える天風さんの書籍と、内容が似通ったりの部分も多かったので・・・。
3冊のうちでは、「心に成功の炎を」が一番よかったかなぁ。

以前、過去の日記で下記のようなことを書きました。
http://keiei-roumu.sblo.jp/article/10653654.html

***引用***

前々から思っていたんですが、東洋哲学(主に仏教)と物理化学、特に量子力学の世界って、似ているとこありますよね。。。

元々、自分が理系を目指した動機は、物質的な真理への探究心でした(笑)。
中学生の頃に人間の存在を深く考えていた時期がありまして(汗)、頭でずっと考えていてもまとまらないから、紙に書いてみよう・・・と、ノートに一行・・・・
「人間は分子、原子からできている」

・・・その先、進まず(笑)

**********


大人になってからは、それに加え、脳の科学などにも面白さを感じ。
昔から人間の存在について考えるのが好きだったのですが、精神的だけでなく科学的な面からのアプローチも興味あったわけで。

天風さんの哲学を私見により無理やりまとめると、
宇宙科学(特に量子力学)+脳科学+ヨガ+仏教(禅)・老荘思想・・・を、よりよい方向へミックスした感じ。

私が漠然と思っていた人生観と一致するところ多く、とても共感しながら読めた。

大事にする価値観は人それぞれなので、自分が気に入ったからって他人に押し付ける気はありませんが、自分は天風さんの思想を心の拠り所のスタンダードにしたいなぁ〜と思いました。


我とは何ぞや?

天風さんは、肉体も心も「私」ではないと言います。
肉体も心も、「私」をいかすための道具・・・
にもかかわらず、道具である「心」に「心」を振り回されている愚かさを指摘しています。
心が、肉体の奴隷になってたり、心の奴隷になってたり。

その「私」とは?

ちょっくら、科学の話に飛びます。
これは天風さんの書籍には書かれていないのですがね、
(でも、天風さんの書籍にもプランク定数など量子力学(?)の話が、時々出てきてます)

物質は原子(元素)から出来ているのは知ってますよね?
その原子は、電子と原子核とから成っていて、さらに原子核は陽子と中性子とが組み合わさってできています・・・
この陽子や中性子の数の違いによって、原子の性質の異なりが生じ、炭素や水素や鉄だったりするわけです。
原子より更に小さい、素粒子の話になっていくわけですが、共通パーツの組み合わせにより森羅万象、人間も含めて様々なものが生じるわけです。

宇宙のはじまりや原爆の話からのほうがわかりやすいですかねぇ・・・
興味ある人は「原子核合成」や「核分裂」等といったキーワードで検索してください。

wikiより引用
宇宙の初期において存在した原子は中性水素(軽水素)(1H)の原子核−単体の陽子−と単体の中性子だけである。宇宙が十分に冷えてくると陽子と中性子が衝突して重水素(2H)が作られ・・・・

「我とはなんぞや?」
・・・とりあえず、ここは科学的に考えてみると、宇宙の本源にいきあたる。

天風さんは、自我の本質、人間の正体を「気」なんだと言っています。見えないひとつの気が、現象世界にその生命を表現しようとする場合に必要な道具として与えられたのが肉体と心。
この気であるものは、要するにエレクトロンとプロトン。これが人間の正体。これを宗教では「霊魂」といっている。だから、便宜上、その名前をそのまま自分だと思っていればいいと・・・
自分と宇宙の本源がつながっていることを考えれば、自我のなかには造物主の無限の属性が宿っていることがわかるはず。

哲学的に考えるのなら、禅では、
『「水の中を尋ねても、見よ波はなし、されども波は水よりぞたつ」水と波は本質と現象であり、異にして同なる関係にある。仏教では、縁起や自他一如のたとえに使われる。1つの現象は固定的なものではないのに、固執しようとして悩み、苦しむのである』(「マンガ禅の思想」講談社+α文庫 より引用)

肉体や心は現象であるのに、本質と思っているところに、多くの人が苦しみや煩悶から抜けれない原因になっているようで・・・


さてその「自我の中の造物主の無限の属性」を善用、増大し、いかに自分の人生、健康的にも運命的にもよくするか?

神経系統の話やら、実際のところの実践するための具体的な話など、書いていくと、大変な長文になりそうなので、やめておきます・・・

病弱な人間、見てごらん。みんな神経が過敏で、気が弱くて、やたらに怒って、やたらに恐れて、やたらに悲しんで、そねんで、ねたんで、悶えて、悩んでいる。
(天風さん書籍より引用)

タバコやお酒の飲みすぎは体によくない等、肉体の心配は誰でも割とするのに、消極的観念が与える精神と肉体への影響など、心に関する認識は低い人が多い。
肉体に気をつける以上に、心にもっと気をつけなければいけないのに・・・

人間は感情の動物ではない、感情を統御しうる生物なり。
生かされるんじゃなく、生きるべし。

感情を統御して心を積極的にいかす実際方法については、天風さんの書籍を読んでください。

私、仏教(禅)や老荘思想が好きなのですが、これらに漂っていて、たまに油断すると枯れた気持ちになりかけるのですが、天風さんについては、ないですね。

又、ナポレオンヒルやマーフィーなど、古今東西の評判よい人生哲学系書籍も過去に多数読んでますが、いずれも読んだときだけ満足して終わりだったりします。多分、同じような人、多いのでは?(笑)
でも天風さんの書籍を読んで、なんか納得しました。

理性心では本能心を統御できない。
天風さん曰く、哲学的にいうと、肉体を自分だと考える人のことを本能階級の人といい、精神が自分だと考える人のことを理性階級の人という。でも、どっちも本当の考え方ではない。
理性階級の人は、感覚的に感じる肉体よりは観念的に考えられる精神生命のほうがもっと広範囲に働けるから、それが人間と考える。
心が主体となって肉体が従体に。真理の上からは正当じゃなく、そういう考え方は心の中にトラブルが。
それは何かというと、精神至上主義という気持ちが心の中におこり、理性を発達させることで知識の力で自分というものを統御していこうという間違った方向へ。その結果どうなるかというと、肉体をおろそかにするだけでなく、理性というのには限界点があるから、理性でどうにも考え切れない大きな問題に突き当たると終わりになってしまう。
なまじ理性があってノイローゼ、神経衰弱になっちゃうよりも、理性ない野蛮人のほうが気楽に生きられる。学を絶てば憂いなし(老子)ですね。でも、それもまた正当じゃないでしょ(苦笑)・・・
この理性でもなく本能でもなく、積極的心構えになる理論的、具体的な方法が天風さんの書籍にはあり、他の本との違いかなぁ・・・


ちなみに、天風さんの書籍の中で、けっこう仏教など宗教の思想も引用されているが、宗教ちっくなところは、まったくない。

私も宗教の思想は好きだけど、信仰心はまったくない。
昔は、もうちょっと疑いながらも・・・ってあったのですが、いまはまったくもってなので、初詣などつまらないものになってしまった(汗)。
今年も信仰心なく初詣にいってお参りしお守りを買っている間中、こういった節目やお参り、場所にいくことが、自分の「気」の作用によい影響を及ぼし、脳の神経細胞が云々・・・などと、頭の中で考えていた。


世の中が進歩している割合に、宗教に対する信仰的気分はちっとも進歩していない。雷は空で鬼が太鼓たたいている音だとか、地震は大きなナマズが地面の中にいて尾をふっているために動くんだ、なんてことを言っていた時代の人間が考えてた神や仏に対する考え方を、宗教家はいまだに切りかえようとしていないんだ。だから、どうしたって現代の若い人間に、無条件で仏教やキリスト教の教義が受け入れられないのはあたりまえであります。それから、クリスチャンだと称し、仏教信者だと称している者も、ずいぶん自分の心のなかにはダウト(疑念)をもっていながら、他人には疑ってはいけない、ただメチャメチャに理非を越えて信仰することが信仰だというふうに強要する・・・・(「盛大な人生」より引用)

宗教を批判はしないが否定(特に人格神)している内容も、多々書かれています。

とはいっても、天風さんを支持している人の中には、儒学者がいたり多数の禅師など宗教家がいたりです。
従前からある宗教を、より現代に対応した形で理解するためにも、天風さんの思想を知ることは役に立つのかもしれないですね。


自分なりの哲学、信念、信仰を持つということは人生において大切なことである。


いまの日本を見ていると、他人の意見に左右されすぎて、自分というものをもてない人が増えているのかなぁ・・・と感じる。
それが、心の病の増加等にもつながっているんじゃないかなぁ〜と思うことがある。
良く言えば人に配慮する優しい人なのかもしれんが、見方によっては頼まれてもないのに自分で自分を消耗し自滅しているマヌケな人である。(人のこと言えんが・・・(大汗))
歴史的にみても、他力系(浄土)と自力系(禅)の仏教があるわけだが、自分の外に救いを求める他力本願の宗教が自分自身を頼ろうとする自立心の育成を阻害・・・って文化的影響も若干ある?
更に近年は毎朝、どこのチャンネルでも占い・・・
しっかり自我が確立した人々ばかりなら問題ないですがね。
神経過敏の気の弱い人なら、いちいち消極的観念を無意識に頭に入れてしまい、運命、健康に悪い作用を及ぼす。

先日の日記で、小説「初秋」を紹介した。

ある程度の年齢になったら他人のせいにして生きていくのではなく、自分の人生は自分で責任を持たないといけない。
それが大人になるってことだと思う。

そのために、自立心を持たないといけない。
スペンサー(小説の登場人物)曰く、自立心とは自分以外の物事に必要以上に影響されず、自分自身を頼りにする気持ちである。

天風さん曰く、「間違いは、100人のなかで99人が間違っていても、間違いは間違いなんです。100人のなかでたった1人が正当を行っていれば、数は少なくても、正当は正当なんです。わかります?」

哲学なり信念なり信仰なり心に拠り所を持ち、自我をしっかり確立してないと、声の大きい人、多数派の人の意見にあっさり影響され、自分を失くす。ふらふらふらふら。
調和は大事にすべきで、偏屈を通せとか、空気を読まずに我を通せと言っているわけではないですよ、念のため。

過去日記より引用
http://keiei-roumu.sblo.jp/article/36235495.html
****(引用)***

何度もブログにも書いてますが、心構えが大切。

自分が思う幸せな成功者の共通点をシンプルにまとめると、

@頭に入る言葉に注意する。
A自分の発する言葉に注意する。
B感謝の気持ちを大切にする。

この3点が大事かと。

物質的な成功の有無は別として、
幸せになりたかったら、この3点に気をつけるべし。
意識して続けていたら、脳にも影響を及ぼし、望ましい脳神経回路が形成されていくと思われる。
逆に不幸になりたかったら、その反対をやればよい。

*****

@の、「頭に入る言葉に注意する」ということが、正しい見識を深め、自立心を持たないと、何を受け入れ、何を受け入れてはいけないかの判断ができない。
現代社会、心を無防備にして油断していると、どんどん消極的観念が頭に入って潜在意識に作用し、健康、人生を悪くする。


現代にとって問題となることは、現代人が超越的な人格神の存在を信じることができなくなったという事実である。「神は死んだ」というニーチェの叫びは、この事実を端的にしめしている。神を信ずることが善い悪いの問題ではない。神を信ずることができなくなったというのが、現代人のおかれた絶望的な状況なのである。

このように神を失った現代人にとっては、神のない宗教を待望するほかはない。その待望に答えるものの1つとして荘子の哲学がある・・・

(「老子・荘子」/著・森 三樹三郎 より引用)

信仰心が薄い日本においては、それぞれが自立心を持つためには信仰に代わる哲学なり信念が必要なのでは・・・

上記引用では、その1つとして荘子の哲学を上げているが、私はそれに天風さんの哲学を加えたいかな。


余談であるが、「老子・荘子」/著・森 三樹三郎、軽くしか読んでませんが、なかなか面白かった。
老荘思想と仏教の関係について書かれている。
なんか老荘思想と禅の思想って似ているなぁ・・・・、老荘を読んでからのほうが禅って理解しやすいよなぁ・・・って思っていたのですが、書籍の中に、納得の理由が書かれてました。

インドから中国、中国から日本に仏教は伝来したわけですが・・・
中国人が仏教の教義を理解するのに、老荘の概念を手がかりにすることが多かったらしい。
初期の漢訳仏典では、「涅槃」を「無為」、「菩提」を「道」、「真如」を「本無」と訳していたが、訳語はいずれも老荘の語。
インド仏教+老荘思想=中国仏教・・・・

禅と浄土の思想の根底には老荘思想があり、日本人は無意識のうちに老荘思想の感化を受けたといってよいだろう・・・と書かれています。

老荘、面白いですよ♪


*****

自分の考えをまとめる備忘録もかねて、いろいろ書いているうち、また長くなってしまいました(汗)
そろそろ、このへんで。

尚、読書好きな人なら問題ないかもしれませんが、「成功の実現」「盛大な人生」「心に成功の炎を」、ドラッカー等を読むときと同程度に読みやすくはありません。(私の感覚基準(笑))
まず興味を持った人は、Amazonブックで「中村天風」で検索し、天風さんのエッセンスをまとめた読みやすいのから読んではいかがでしょうか。
(ドラッカーも、要点本やエッセンシャル版から読んだほうが、私には入りやすかったです)



(参考文献)
「成功の実現」
「盛大な人生」
「心に成功の炎を」
いずれも、著・中村天風
posted by kazu at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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